リア2サイドVSバイクパッキング

自転車旅行では必ず問題になる荷物積載について今回は考察します。

私はこれまでフロントバッグにリア2サイドというオーソドックスなスタイルで日本一周をしてきました。しかし、このスタイルはリアキャリアや巨大なサイドバッグが必要なので、あらかじめ荷物を現地に発送する必要があるし、現地でキャリアを組み付けないといけません。これは結構手間だし、運賃も馬鹿になりません。

しかも帰りも同じように現地で箱を調達して、自宅に荷物を発送する必要があります。1週間程度の長期ツーリングならば文句はありませんが、2,3日のツーリングでこれらをやるのは正直めんどくさいです。しかし、積載能力と使い勝手、信頼性は文句なしです。
着替えだけでなく、食料なども大量に詰め込めるし、オルトリーブのサイドバッグならば完全防水で耐久性も高いので、今でも1週間程度の北海道ツーリングではこのスタイルを貫いています。(実際北海道ツーリングではリア2サイドスタイルが圧倒的に多かった)
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一方、去年の三陸ツーリングからバイクパッキングを導入しました。バイクパッキングで最もメリットを感じたのが、輪行のしやすさです。キャリアがないのでがさばらないし、デッドスペースになるフレームトライアングルの中にフレームバッグとカーゴケージ(中にはテントを搭載)が収まるので、荷物を積載したまま輪行ができます(さすがにサドルバッグは無理だが・・・)。なにより事前に荷物を発送しなくてもすむのは非常に大きいと思います。

三陸ツーリングでは積載力を高めるためにフロントフォークにもカーゴケージを搭載しました。フロントフォークにはダボ穴がなかったので、チューブスのアダプタで取り付けています。フロントフォークに搭載したカーゴケージも輪行時に取り外す必要がないので、使い勝手が良いです。

フレームバッグはテントのポールが入る長さのものを探し、最終的にはトピークを採用しました。バイクパッキングはシステム全体を軽量化できるので、アップダウンの多い三陸ツーリングでは大変重宝しました。
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ブラックバーンのアウトポストカーゴケージ
ただし、サドルバッグには問題があります。この自転車はホリゾンタルフレームにカンチブレーキを搭載しているために、バッグとブレーキワイヤーが干渉してブレーキの動作が重くなります。これには、デザインを犠牲にしてスローピングフレームに変えるか、ディスクブレーキに変えるしかありません。

そこで新たにクラシックサドルラックというものを導入しました。これならブレーキワイヤーと干渉せずに、リアに巨大なサドルバッグを搭載できます。このラックは300gと重いですが、荷物の安定性が格段に改善するし、輪行袋や空気入れなどゴムバンドで縛ればなんでも搭載できる利便性があります。さらに工具なしでワンタッチで取り外しできるので、輪行時も非常に便利です。バッグはアマゾンで1590円で入手できる完全防水バッグ10Lで、横向きに搭載しています。
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ただし、バイクパッキングにも弱点はあります。一番の弱点は積載力です。リア2サイドであれば合計40Lのサイドバッグが搭載できるので、食料なども余裕で積み込めるし、リアキャリアの上にはマットを搭載できます。しかし、バイクパッキングではそれほど容量を確保できないので、食料はカロリーメイトくらいしか搭載できないし、マットは使い勝手の悪い空気式のものを使わざるを得ないです。去年の三陸ツーリング3日目では人家のない無人地帯を走ることになりましたが、食料を搭載する余裕がなかったため、夕食と朝食がカロリーメイトのみとなりました・・・
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リア2サイドスタイル、バイクパッキングスタイルどちらもメリットデメリットがあるので、使用用途に応じて使い分けするのが今のところベストであると思われます。私は1週間以上であればリア2サイド、それ以下であればバイクパッキングという感じで使い分けています。