自転車旅野宿事情

自転車旅の醍醐味の一つ野宿。自分の気に入った場所で好きに寝ることができ、お金もかからない。私のような貧乏サイクリストにとって無くてはならないものです。しかし一方で野宿には危険が付きものです。今回は野宿の危険と対策について考えてみました。

野宿の危険因子と避けるべき場所
①ヤンキー
野宿で最も私が危険だと思っているのがヤンキーです。彼らは必ず集団で行動するので襲われたらまず勝ち目はありません。また、ヤンキーは酒を飲んでいる場合があり、理性がなくなっているので行動が予測できません。対策としては極力都市部の野宿を自粛することです。特に落書きのある場所は要注意です。都市部の河川敷は野宿をするには絶好の場所ですが、下の写真のように落書きのあるような場所は極力避けたほうが無難です。真夜中に絡まれて悲惨な目にあいました。素直にネカフェやカプセルホテルに泊まりましょう。
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②ホームレス
基本的にホームレスは高齢の方が多く、危険性は高くはないのですが、縄張り意識のようなものを持っているような人もいるので、やはり近づかないほうが無難です。対策としてはヤンキーと同じで都市部の公園や地下道、河川敷などの場所を避けることです。

③虫
虫が嫌いな方はまず真夏の野宿は絶望的といってもいいかもしれません。特に、近くに街灯や田んぼがあるとかなりの数の虫たちが襲来してきます。対策としては、街灯や田んぼが近くにないような場所を選ぶしかありません。なかなかそんな場所ないかもしれませんが。また、北海道であれば真夏でも比較的虫が少なかったと思います。
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④野良猫
これは逆にうれしいと思う人も多いと思いますが、大切な食料を食い荒らしますので厄介な存在です。下の写真は田舎の無人駅のベンチで野宿していた時のものです。野良猫が食べ物のにおいを嗅ぎつけて、貴重な食料を盗んでいきました。対策としては、食料を密閉された袋に入れて保管したり、罠を仕掛けることでしょうか。

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⑤熊
熊に遭遇する確率は天文学的な低さですので基本的には大丈夫なのですが、やはり知床のようなクマの密集地帯に単独で野宿するのはやめたほうが無難です。

⑥警察
私はまだお世話になったことはありませんが、彼らも厄介な存在です。近隣住民の通報で駆けつけることが多く、対策としては近隣住民の目に付かない時間帯に野宿をすることです。基本的には暗くなった夜間に準備を行い、早朝には撤収するということが必要です。また、極力子供の多い新興住宅地の公園などは避けるべきです。下の写真は新興住宅街の中にある公園ですが、人の目に付きにくいように遊具の中にテントを張りました。

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⑦災害に見舞われるような場所
崖の近くや、ダムの近く、防空壕や廃トンネルの中は、地震や洪水が発生した際に悲惨なことになるので避けるべきです。

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⑧騒音源の近く
騒音源の近くに野宿をすると、貴重な睡眠が妨げられて疲れが蓄積するので非常に危険です。深夜にトラックが多く走る幹線道路や貨物列車が頻繁に通る幹線沿い、海岸などは避けたほうが良いと思います。下の写真は海岸でかつ、すぐ近くに信越本線が通っていたので、波の音+貨物列車の騒音でほとんど眠れませんでした。

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以上が野宿の危険因子と避けるべき場所でした。
今度は、野宿に最適な場所を考えてみます。

野宿に最適な場所

①屋根のある場所
突然の雨に見舞われることがあるので屋根付きの場所だと安心です。心理的にも屋根があると安心感が倍増します。下の写真のように東屋の下が狙い目です。屋根の下なら面倒なフライシートを張らなくても済むというメリットもあります。
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②近くにトイレや水場がある
朝起きて急に腹痛が訪れることがあると思いますが、そんな時近くにトイレがなかったら悲惨です。私は必ず近くにトイレのある場所を選んでいます。腹痛は突然訪れます。

③風をしのげる
北海道の先端部などは年中風が強く、テントが飛ばされるような強風が吹くことも多々あります。極力風がしのげる壁際やバス停や遊具などの建屋内を選ぶといいかもしれません。北海道のバス停は下の写真のように内部がかなり広いので野宿には最適です。ただし地元の方の迷惑になるので始発前には撤収必須です。
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便所の軒先は意外と使い勝手が良い。宗谷岬は風が非常に強いので便所の軒先にテントを張った。
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④景色の良い場所
どうせ野宿するなら、景色の良いところがいいですね。絶景を独り占めできます。
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