自転車旅の電力供給(ソーラーVSハブダイナモVSコンビニ)

長期の自転車旅ではスマホやカメラなどの電化製品をどのように充電するかが問題となることが多いと思います。特に野宿主体の旅では電力を供給できる機会がないため、モバイルバッテリーを持ち歩く必要があります。私は旅の記録をGPSのログとして残しているため、スマホの電池消費が激しいという問題があり、1週間以上の長旅では大容量のモバイルバッテリーを持ち歩いています。(cheeroの13000mmAhとANKERの20000mmAhの合計33000mmAh)
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これだけでは1週間持たないので、バランスボディ研究所のA4×2サイズのソーラーパネルも持ち歩いています。この手のソーラーパネルはA4×3サイズの大きさのものがほとんどですが、自転車への搭載性を考えるとA4×2がベストだと思います。このソーラーパネルは194gと軽量で厚さも極薄なのでフロントバッグ内にしまうこともできます。ただし、ソーラーパネルは快晴時ならばそれなりに発電してくれますが、曇りになると極端に発電量が低下するので注意が必要です。2017年夏の北海道旅では1週間のうちまともに晴れたのが最終日だけだったので、あまり役に立ちませんでした。夏の北海道はなかなか晴れないような気がする・・
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ソーラーパネルをリアキャリアの上に搭載する人が多いですが、南に向かって走る場合はフロントバッグに搭載するのがベストと思います。(リアキャリアの上では日陰になる)
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次は秘密兵器を紹介します。ハブダイナモ発電システムです。ハブダイナモは旅用では定番のシュミットのSON Deluxを採用しています。SON Deluxは軽量で抵抗も少ないので、ハブダイナモと気がつかないくらい軽快に走行できます。このダイナモにハブダイナモ専用ライトBusch + Müller Lumotec IQ2 Luxos U Front Light を組合わせて使用しています。このライトはただ明るいだけのライトではなく、ライトからUSB給電できるという特徴があります。これらは国内ではべらぼうに高いので、海外通販BIKE24から格安で購入しました。
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ライトはカンチ台座に搭載しています。フロントバッグと干渉しないので都合がいいです。
このライトはかなり明るいので真っ暗な夜道でも問題なく走行できます。
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ライトの点灯スイッチからUSB給電専用のケーブルが出ています。
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ちなみに、SON Deluxを搭載した700Cの完組ホイールは存在しないので手組みで組立てる必要があります。私は手組みは未経験でしたが、飯倉清のホイール組の達人(手組みの世界では定番中の定番)を購入し、何とか組立てることができました。ちなみに別途振取台とスポークレンチが必要です。
ホイール組の達人 [DVD]
飯倉清
サイクルメンテナンス
2011-05-17





ハブダイナモ発電は天候によらず発電できますが、時速15km以下になるとほとんど発電しなくなります。逆に、下りでどんなに速度を出しても発電量は変わりません。従って、三陸のような急なアップダウンが連続する箇所ではお勧めしません。北海道の道北道東のように時速15km以上でコンスタントに走り続けられるような場所で本領を発揮すると思います。
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最後にコンビに給電について紹介します。この1,2年くらいの間に急速にコンビニにコンセント付のイートインが整備されてきました。特にココストアを取り込んだファミマは新店舗の立替が進んでおり、かなりの確立でコンセントにありつけます。2018年の山陰旅では毎日コンビニで充電することができたので、ソーラーとハブダイナモの出番がほとんどありませんでした。本州ならばコンビニ給電+モバイルバッテリー1個でいけるかもしれません。ただし、セイコーマートはコンセント付のイートインがほぼないので、北海道旅では引き続き注意が必要です。(そもそもコンビニ自体があまりないですが・・)