越床峠旧道探索パスハンティング
国道293号の足利市付近には越床峠という小さな峠がある。現在、この峠は越床トンネルが貫通しており、車であればほんの2~3分程度で通り抜けることができる。今回はあえて平成中期まで使用されていた旧道及び昭和初期まで使用された旧旧道を自転車で探索することにした。ちなみに、国道293号は茨城県の日立市から常陸大宮、那珂川町、さくら市、鹿沼市を通り足利市に至る国道であるが、大きく北側に迂回するルートを取るため、全線通して通行されることはほとんどなく、地域間の移動で使われることが多い国道である。
今回は越床峠の西側から出発する。越床トンネルの西側出口付近にある細い路地を左に曲がると、ハイキングコース駐車場に続く道がある。
車をハイキングコースに停めて、ここから先は自転車で探索開始。
まずは、バリケードを突破する。一応ハイキングコースになっているようである。
廃道となって20年以上が経過しており、道は自然に還りつつある。
倒木している箇所もあり、走行には注意が必要。
峠付近は市境になっている。バリケードを突破し、佐野市に入る。
佐野市側も道は荒れている。パナレーサーのグラベルキング32Cを履いているので問題なく走れる。
そして今回のメインディッシュである旧旧道の探索を開始する。旧道のわき道から進入する。もはや道であった痕跡は残っていない。
現在の越床峠の地図と昭和初期の地図を比較する。現在の地図で越床トンネルを迂回するように走る道が旧道であるが、昭和初期の地図を確認すると途中トンネルでショートカットしていることが分かる。最初にトンネルでショートカットするような道を作った後に、わざわざ迂回するような道を作った例はほとんどないのではないか?
道なき道(元々は道だったが・・)を進んでいく。
しばらく進むと明らかに人の手で作られたと思われる石垣を発見した。やはりこの道が旧旧道だったということだ。
多数の倒木があり先に進むのが困難。こうなると自転車がただのお荷物にしかならない。乗車率は0%
ついにお目当ての隧道に到達した。といっても側面の崖が崩落しているため、開口部はまだ見えない。
崩落部の上側に上ると遂に開口部がお目見え。心拍数が急激に上昇する。ぱっと見ではここが道路用のトンネルだったようには見えない。異様な存在感を放っている。
早速内部に潜入する。
内部は想像以上に広い。車一台は楽々通れる位の大きさがある。(幅は3mはあるだろうか)
水の滴る音しか聞こえない。非常に神秘的な雰囲気がある。
もちろん全て手掘りで作られている。思わずため息が出てしまうような美さである。
地面は水が溜まっており、長靴が必要だ。
残念ながら、途中で崩落により閉塞しているため、先へは進めない。
とりあえず、来た道を引き返す。
帰りは下りのため、行き以上に難易度が高い。自転車が邪魔でしかない。
帰り際に隧道を確認。やはり異様な存在感を放っている。いずれは完全に崩落して、自然に還っていくのだろうか?先人たちが苦労して作り上げた貴重な文化財がこうして見られるのはあと何年くらいだろうか。
こんな道では自転車にはとても乗っていられない。担いで倒木を越えていく。
しばらく進むと旧道が見えてきた。旧道が天国に思えてくる。
ここが道だったなんてぱっと見分からない。
後は旧道を先に進むだけ。
ビンの三ツ屋サイダーとスパイクタイヤを発見した。昭和の貴重な宝(ゴミ?)を見つけられるのも旧道探索の醍醐味なのかもしれない。
現道が見えてきた。帰りは現道を通ることにした。
越床トンネル。平成8年施工ということで、広い歩道が完備。あっという間に駐車場に戻ることができた。
国道293号の足利市付近には越床峠という小さな峠がある。現在、この峠は越床トンネルが貫通しており、車であればほんの2~3分程度で通り抜けることができる。今回はあえて平成中期まで使用されていた旧道及び昭和初期まで使用された旧旧道を自転車で探索することにした。ちなみに、国道293号は茨城県の日立市から常陸大宮、那珂川町、さくら市、鹿沼市を通り足利市に至る国道であるが、大きく北側に迂回するルートを取るため、全線通して通行されることはほとんどなく、地域間の移動で使われることが多い国道である。
今回は越床峠の西側から出発する。越床トンネルの西側出口付近にある細い路地を左に曲がると、ハイキングコース駐車場に続く道がある。
車をハイキングコースに停めて、ここから先は自転車で探索開始。
まずは、バリケードを突破する。一応ハイキングコースになっているようである。
廃道となって20年以上が経過しており、道は自然に還りつつある。
倒木している箇所もあり、走行には注意が必要。
峠付近は市境になっている。バリケードを突破し、佐野市に入る。
佐野市側も道は荒れている。パナレーサーのグラベルキング32Cを履いているので問題なく走れる。
そして今回のメインディッシュである旧旧道の探索を開始する。旧道のわき道から進入する。もはや道であった痕跡は残っていない。
現在の越床峠の地図と昭和初期の地図を比較する。現在の地図で越床トンネルを迂回するように走る道が旧道であるが、昭和初期の地図を確認すると途中トンネルでショートカットしていることが分かる。最初にトンネルでショートカットするような道を作った後に、わざわざ迂回するような道を作った例はほとんどないのではないか?
道なき道(元々は道だったが・・)を進んでいく。
しばらく進むと明らかに人の手で作られたと思われる石垣を発見した。やはりこの道が旧旧道だったということだ。
多数の倒木があり先に進むのが困難。こうなると自転車がただのお荷物にしかならない。乗車率は0%
ついにお目当ての隧道に到達した。といっても側面の崖が崩落しているため、開口部はまだ見えない。
崩落部の上側に上ると遂に開口部がお目見え。心拍数が急激に上昇する。ぱっと見ではここが道路用のトンネルだったようには見えない。異様な存在感を放っている。
早速内部に潜入する。
内部は想像以上に広い。車一台は楽々通れる位の大きさがある。(幅は3mはあるだろうか)
水の滴る音しか聞こえない。非常に神秘的な雰囲気がある。
もちろん全て手掘りで作られている。思わずため息が出てしまうような美さである。
地面は水が溜まっており、長靴が必要だ。
残念ながら、途中で崩落により閉塞しているため、先へは進めない。
とりあえず、来た道を引き返す。
帰りは下りのため、行き以上に難易度が高い。自転車が邪魔でしかない。
帰り際に隧道を確認。やはり異様な存在感を放っている。いずれは完全に崩落して、自然に還っていくのだろうか?先人たちが苦労して作り上げた貴重な文化財がこうして見られるのはあと何年くらいだろうか。
こんな道では自転車にはとても乗っていられない。担いで倒木を越えていく。
しばらく進むと旧道が見えてきた。旧道が天国に思えてくる。
ここが道だったなんてぱっと見分からない。
後は旧道を先に進むだけ。
ビンの三ツ屋サイダーとスパイクタイヤを発見した。昭和の貴重な宝(ゴミ?)を見つけられるのも旧道探索の醍醐味なのかもしれない。
現道が見えてきた。帰りは現道を通ることにした。
越床トンネル。平成8年施工ということで、広い歩道が完備。あっという間に駐車場に戻ることができた。
パナレーサー(Panaracer)
コメント
コメント一覧 (2)
自分もこういうことが大好き。しかしながら怪我で脚が麻痺で動かなくなり自転車には乗れないので
こういう記事があると大興奮です。
ありがとうございます。
こういうところまで乗っていけるのが自転車の醍醐味と思います。これからもどんどん山に入っていきたいと思います。