自転車日本一周で遭遇するクマの恐怖
自転車日本一周で避けて通れない場所があります。それは北海道東部の「知床」と本州最東端の「とどヶ崎」。この二つは熊に襲われる可能性の高い場所です。今回はこれらについての対策について考えてみます。
まずは知床について考えてみます。北海道を綺麗に一周するためには知床は避けて通れません。しかし、一方で知床は北海道で最もヒグマ密度が高い危険地帯です。
知床を横断するには国道344号知床横断道路を通る必要があります。この道は観光客の周遊ルートに当たるため、そこそこの交通量がありますが、ヒグマの目撃情報が絶えません。例えば下記の動画のような遭遇動画などがあります。
撮影者はバイクや車でしたので、命に別状はありませんでした。しかし、これがもしも自転車だったら・・・考えるだけでゾッとします。
知床横断道路でヒグマと遭遇
基本的にヒグマは警戒心の強い動物ですので、人の気配を感じたら逃げていきます。
しかし、近年「新世代クマ」と呼ばれる人を全く恐れない危険な個体が増加しています。この個体群は人=食べ物と認識しているので、クマよけの鈴が逆におびき寄せることになります。知床横断道路に出没する個体も新世代クマと思われます。
ヒグマは時速50㎞で走ることができますので、襲われたら自転車といえど逃げ切ることはまず不可能です。過去には1匹のヒグマに7人が殺害されるという痛ましい事故も(三毛別熊事件)、さらに生きたまま熊に食べられる事件も(ペトロパブロフスク熊事件)
では、対策について考えてみたいと思います。
知床横断道路は峠道ですので、登るか下るかしかありません。つまり、ヒグマに遭遇したら、全速力で下れば逃げ切れると思われます。
例えば、峠を登っている最中にヒグマに遭遇したとします。この場合、すぐにUターンして全速力で自転車を漕げば下り坂なので瞬時に時速50㎞以上に到達し、逃げ切ることができます。
ただ、問題は下りの時です。下ってる先にヒグマと遭遇したらどうすればいいのか?この場合、大声でクマに威嚇しながら全速力で突入するしかないと思われます。この時の突入速度は時速60㎞は欲しいところです。万が一クマと衝突した場合も、さすがにクマといえどただでは済まないと思います(人間のほうがダメージが大きいような気もしますが)。
しかし、この方法はあまりにもリスクがありますので、金銭的に余裕があるならクマよけスプレーを持参するのが一番だと思います。
ちなみに私は爆竹や煙玉を持参しました。しかしこの方法は全くお勧めしません。いざクマと遭遇したらまず火をつける余裕なんてありません。さらにクマが爆竹を怖がらないという話もあります。
知床横断道路入り口にはこんな看板がありますが、クマに近づくなとありますが、向こうから近づいてきた場合はどうすればいいのか?という記載が見当たりません。
こんな看板よりも、クマよけスプレーでも置いておいてほしいところですね。
それでは次にとどヶ崎について、
とどヶ崎は岩手県宮古市の重茂半島先端にある本州最東端の岬です。地図を見ると分かりますが、この半島はリアス式海岸の険しい地形で、人がほとんどいない無人地帯になります。とどヶ崎に最も近い集落は姉吉という集落ですが、数世帯のみの限界集落です。ちなみにこの集落は明治三陸地震による津波の教訓から、海からかなり上がったところにあります。
とどヶ崎に到達するには姉吉漁港から登山道を1時間弱歩く必要があります。この間携帯は勿論圏外です。こんな時にクマが襲ってきたら・・・助けを呼ぶことができません。
とどヶ崎自体は特にクマが多いというわけではありません。しかし、人がほとんど来ない辺境の地なので、万が一襲われた場合は自力で集落まで助けを求めるしかありません。私はソフトバンクの携帯でしたので、とどヶ崎は勿論、姉吉キャンプ場や姉吉集落ですら電波は通じませんでした。(詳細はこちらで)
対策はクマと戦うしかないと思われます。やはりクマよけスプレーや木刀などがあると心強いと思います。ここに生息するのはヒグマよりも一回り小さなツキノワグマですので、襲われたとしても、何とか追い払えるかもしれません。
自転車日本一周で避けて通れない場所があります。それは北海道東部の「知床」と本州最東端の「とどヶ崎」。この二つは熊に襲われる可能性の高い場所です。今回はこれらについての対策について考えてみます。
まずは知床について考えてみます。北海道を綺麗に一周するためには知床は避けて通れません。しかし、一方で知床は北海道で最もヒグマ密度が高い危険地帯です。
知床を横断するには国道344号知床横断道路を通る必要があります。この道は観光客の周遊ルートに当たるため、そこそこの交通量がありますが、ヒグマの目撃情報が絶えません。例えば下記の動画のような遭遇動画などがあります。
撮影者はバイクや車でしたので、命に別状はありませんでした。しかし、これがもしも自転車だったら・・・考えるだけでゾッとします。
知床横断道路でヒグマと遭遇
基本的にヒグマは警戒心の強い動物ですので、人の気配を感じたら逃げていきます。
しかし、近年「新世代クマ」と呼ばれる人を全く恐れない危険な個体が増加しています。この個体群は人=食べ物と認識しているので、クマよけの鈴が逆におびき寄せることになります。知床横断道路に出没する個体も新世代クマと思われます。
AMIRA TOYS
では、対策について考えてみたいと思います。
知床横断道路は峠道ですので、登るか下るかしかありません。つまり、ヒグマに遭遇したら、全速力で下れば逃げ切れると思われます。
例えば、峠を登っている最中にヒグマに遭遇したとします。この場合、すぐにUターンして全速力で自転車を漕げば下り坂なので瞬時に時速50㎞以上に到達し、逃げ切ることができます。
ただ、問題は下りの時です。下ってる先にヒグマと遭遇したらどうすればいいのか?この場合、大声でクマに威嚇しながら全速力で突入するしかないと思われます。この時の突入速度は時速60㎞は欲しいところです。万が一クマと衝突した場合も、さすがにクマといえどただでは済まないと思います(人間のほうがダメージが大きいような気もしますが)。
しかし、この方法はあまりにもリスクがありますので、金銭的に余裕があるならクマよけスプレーを持参するのが一番だと思います。
ちなみに私は爆竹や煙玉を持参しました。しかしこの方法は全くお勧めしません。いざクマと遭遇したらまず火をつける余裕なんてありません。さらにクマが爆竹を怖がらないという話もあります。
知床横断道路入り口にはこんな看板がありますが、クマに近づくなとありますが、向こうから近づいてきた場合はどうすればいいのか?という記載が見当たりません。
こんな看板よりも、クマよけスプレーでも置いておいてほしいところですね。
それでは次にとどヶ崎について、
とどヶ崎は岩手県宮古市の重茂半島先端にある本州最東端の岬です。地図を見ると分かりますが、この半島はリアス式海岸の険しい地形で、人がほとんどいない無人地帯になります。とどヶ崎に最も近い集落は姉吉という集落ですが、数世帯のみの限界集落です。ちなみにこの集落は明治三陸地震による津波の教訓から、海からかなり上がったところにあります。
とどヶ崎に到達するには姉吉漁港から登山道を1時間弱歩く必要があります。この間携帯は勿論圏外です。こんな時にクマが襲ってきたら・・・助けを呼ぶことができません。
とどヶ崎自体は特にクマが多いというわけではありません。しかし、人がほとんど来ない辺境の地なので、万が一襲われた場合は自力で集落まで助けを求めるしかありません。私はソフトバンクの携帯でしたので、とどヶ崎は勿論、姉吉キャンプ場や姉吉集落ですら電波は通じませんでした。(詳細はこちらで)
対策はクマと戦うしかないと思われます。やはりクマよけスプレーや木刀などがあると心強いと思います。ここに生息するのはヒグマよりも一回り小さなツキノワグマですので、襲われたとしても、何とか追い払えるかもしれません。
NEDFOSS
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