あえて今カンチブレーキを使用する理由
私の自転車にはカンチブレーキを装着しています。カンチブレーキといえば20年以上前に主流だった時代遅れなブレーキというイメージが強いと思います。そして制動力が低いとか、時代遅れとかネガティブな意見を多く見かけます。
確かにMTBのように濡れた悪路を走行するには役不足だと思います。しかし、ツーリングで使用するには必要十分な制動力を確保できていると思います。雨天の場合は確かに制動力は落ちますが、これはリムブレーキ全般に言えることですので、特別カンチブレーキが劣っているということではありません。
私が装着しているカンチブレーキは、2012年に登場したシマノのCX70というシクロクロス用のブレーキを使用しています。このブレーキはネットでも非常に評価が高く、ロードのキャリパーブレーキと同等の制動力を有しています。さらに、ロード用のブレーキシューを使用することができるのでシューの調達が容易でした。
しかし残念ながらこのブレーキは現在は廃盤になってしまい、入手不可能になりました。グレードは多少落ちますが(ロード用ブレーキシューが使えない)、CX50という1ランク下のグレードであれはば現在でも入手可能です。
わずか5年で廃盤になってしまったのは、シマノがディスクブレーキを売りまくってボロ儲けしたいという思惑があったのではないかと推測しています。現在、ロードバイクブームが下火になり、ピーク時に比べシマノのロード用コンポーネントの売上が3割減少したという話もあります。
ディスクブレーキは従来との互換性がほぼないので、ブレーキだけではなく、周辺部品も売ることができ、非常においしい商品です。そんな中で性能の高いカンチブレーキは邪魔でしかなかったのかと思われます。性能の高いカンチブレーキがなくなると、ツーリング車やシクロクロス車を製作するには必然的にディスクブレーキしか選択肢がなくなります。
確かにディスクブレーキの制動力の高さや、天候に左右されない性能、スピードコントロールのしやすさなど多くのメリットがあります。しかし、ツーリングやポタリングではそれらを生かしきれない場合が多く、むしろデメリットが目立ってしまうのではないのかと思います。
ここで、カンチブレーキとディスクブレーキのそれぞれのメリット・デメリットを比べてみます。
カンチブレーキのメリット
・安価
・軽量
・輪行しやすい
・トラブルが少ない
カンチブレーキのデメリット
・制動力が低い
・濡れるとさらに制動力低下
・パーツの選択肢小
ディスクブレーキのメリット
・制動力が高い
・濡れても制動力低下しない
・スピードコントロールしやすい
ディスクブレーキのデメリット
・高価(特に油圧式)
・重量増(1㎏)
・従来との互換性皆無(部品全取換)
・輪行しにくい
・フレームやホイールの剛性アップによる乗り心地低下
・メンテナンスが難しい(特に油圧式)
こうしてみると、カンチブレーキは制動力をマシにすれば、ディスクブレーキよりも優れているということが分かります(ツーリングやポタリングの用途においては)。逆にディスクブレーキは制動力の高さのためにツーリングで重要な要素を色々と犠牲にしていることが分かります。ただし、レースでは制動力によって結果が左右されますので、ディスクブレーキしか選択肢はないと思いますが。
私はカンチブレーキの制動力対策ということで、ハンドルをドロップハンドルからブルホーンハンドルに変更しました。ランドナーをはじめとするツーリング車は、アップライドなポジションでのんびり走ることを想定した車種ですので、ブラケットポジションを握る場合がほとんどです。(ブルホーンハンドルについてはこちらで)
ドロップハンドルはそもそも下ハンでブレーキレバーを操作することを想定して作られたハンドルですので、ブラケットポジションからブレーキレバーを引くことはあまり想定していません。ブラケットポジションだとブレーキレバーの先端ではなく根本を引くしかないので、どうしても制動力が落ちてしまいます。
ブルホーンハンドルれあれば、アップライドなポジションでもブレーキレバーの先端を引くことができますので、強力にブレーキレバーを引くことができます。
根本的な解決策ではありませんが、ブルホーンハンドルに変更して、ブレーキレバーを引きやすくすることで、カンチブレーキの効きの悪さをそれなりに改善することができました。
ブルホーンハンドルについてはこちらで
私の自転車にはカンチブレーキを装着しています。カンチブレーキといえば20年以上前に主流だった時代遅れなブレーキというイメージが強いと思います。そして制動力が低いとか、時代遅れとかネガティブな意見を多く見かけます。
確かにMTBのように濡れた悪路を走行するには役不足だと思います。しかし、ツーリングで使用するには必要十分な制動力を確保できていると思います。雨天の場合は確かに制動力は落ちますが、これはリムブレーキ全般に言えることですので、特別カンチブレーキが劣っているということではありません。
私が装着しているカンチブレーキは、2012年に登場したシマノのCX70というシクロクロス用のブレーキを使用しています。このブレーキはネットでも非常に評価が高く、ロードのキャリパーブレーキと同等の制動力を有しています。さらに、ロード用のブレーキシューを使用することができるのでシューの調達が容易でした。
しかし残念ながらこのブレーキは現在は廃盤になってしまい、入手不可能になりました。グレードは多少落ちますが(ロード用ブレーキシューが使えない)、CX50という1ランク下のグレードであれはば現在でも入手可能です。
わずか5年で廃盤になってしまったのは、シマノがディスクブレーキを売りまくってボロ儲けしたいという思惑があったのではないかと推測しています。現在、ロードバイクブームが下火になり、ピーク時に比べシマノのロード用コンポーネントの売上が3割減少したという話もあります。
ディスクブレーキは従来との互換性がほぼないので、ブレーキだけではなく、周辺部品も売ることができ、非常においしい商品です。そんな中で性能の高いカンチブレーキは邪魔でしかなかったのかと思われます。性能の高いカンチブレーキがなくなると、ツーリング車やシクロクロス車を製作するには必然的にディスクブレーキしか選択肢がなくなります。
確かにディスクブレーキの制動力の高さや、天候に左右されない性能、スピードコントロールのしやすさなど多くのメリットがあります。しかし、ツーリングやポタリングではそれらを生かしきれない場合が多く、むしろデメリットが目立ってしまうのではないのかと思います。
ここで、カンチブレーキとディスクブレーキのそれぞれのメリット・デメリットを比べてみます。
カンチブレーキのメリット
・安価
・軽量
・輪行しやすい
・トラブルが少ない
カンチブレーキのデメリット
・制動力が低い
・濡れるとさらに制動力低下
・パーツの選択肢小
ディスクブレーキのメリット
・制動力が高い
・濡れても制動力低下しない
・スピードコントロールしやすい
ディスクブレーキのデメリット
・高価(特に油圧式)
・重量増(1㎏)
・従来との互換性皆無(部品全取換)
・輪行しにくい
・フレームやホイールの剛性アップによる乗り心地低下
・メンテナンスが難しい(特に油圧式)
こうしてみると、カンチブレーキは制動力をマシにすれば、ディスクブレーキよりも優れているということが分かります(ツーリングやポタリングの用途においては)。逆にディスクブレーキは制動力の高さのためにツーリングで重要な要素を色々と犠牲にしていることが分かります。ただし、レースでは制動力によって結果が左右されますので、ディスクブレーキしか選択肢はないと思いますが。
私はカンチブレーキの制動力対策ということで、ハンドルをドロップハンドルからブルホーンハンドルに変更しました。ランドナーをはじめとするツーリング車は、アップライドなポジションでのんびり走ることを想定した車種ですので、ブラケットポジションを握る場合がほとんどです。(ブルホーンハンドルについてはこちらで)
ドロップハンドルはそもそも下ハンでブレーキレバーを操作することを想定して作られたハンドルですので、ブラケットポジションからブレーキレバーを引くことはあまり想定していません。ブラケットポジションだとブレーキレバーの先端ではなく根本を引くしかないので、どうしても制動力が落ちてしまいます。
ブルホーンハンドルれあれば、アップライドなポジションでもブレーキレバーの先端を引くことができますので、強力にブレーキレバーを引くことができます。
根本的な解決策ではありませんが、ブルホーンハンドルに変更して、ブレーキレバーを引きやすくすることで、カンチブレーキの効きの悪さをそれなりに改善することができました。
ブルホーンハンドルについてはこちらで
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