日本一周装備一覧【自転車編】

日本一周で使用した自転車の装備一覧です。
旅の中で色々な変更点がありましたが、現在の使用としてはこんな感じです。

自転車本体仕様一覧

No.品名メーカ型式
1フレームセットパナソニックFSS6
質量:2,870 g(フレーム+フォーク)
2ヘッドセットパナソニックパナソニックオリジナル輪行ヘッド
3ハンドル日東ブルホーンハンドル
4ステム日東NTC-150 φ25.4
5RディレイラーシマノDEORE RD-M592-SGS
6クランクシマノ105 FC-5750
7チェンリングTASpecialites SingleChainring 38T
8F/Rブレーキシマノカンチブレーキ CX-70
9ブレーキレバーDIXNAヨークレバー
10シフターシマノSL-R440 9S
11スプロケットシマノCS-HG440 11T-36T
12チェーンシマノCN-HG53 9S用
13チェーンキャッチャギザCD-04 
14FハブシュミットSON Delux
15FリムMAVICOpen Pro
16RハブシマノFH-R7000
17RリムMAVICOpen Pro
18サドルブルックスB17 or カンビウム
19シートポストDIXNAアキレスシートポスト φ27.2
20マッドガード本所
21FライトBusch &
Muller
Lumotec IQ2 Luxos USB-179
USB給電機能付き
22テールランプキャットアイTL-LD155R
23タイヤパナレーサーグラベルキング 32C
 
No.1 フレームセット
パナソニックのFSS6というモデルになります(現行はFSS8という型式)。
完全に好みの問題ですが、細身のクロモリホリゾンタルフレームに乗りたかったので選びました。あとマイナーな車種なので人と被ることがないというのも理由です。当時は10万ちょっと(ヘッドセット・泥除け・フロントキャリア付)でしたが、現在はだいぶ値上げしたようです。特徴としては、丹下のプレステージとチューブを使用することでランドナーとしては比較的軽量なフレームです。ホイールサイズは700Cなので旅先でのタイヤ調達性も良好です。完成当初のドロップハンドルでしたが、現在はブルホーンハンドルで運用しています。
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No.2 ヘッドセット
こちらはフレームセットに装着されていたものを現在使用しています。本来であればフォーク抜き輪行に最適化されたものですが、私は面倒なので一度もフォーク抜き輪行はしていません。

No.3 ハンドル
完成当初はドロップハンドルでしたが、現在はブルホーンハンドルに変更しています。変更理由としては、ドロップハンドルの下側を使うことがほとんどないことと、上側を持つ場合はブレーキレバーの根本を引く必要があり、ブレーキをかけにくいの2点です。
一般的にブルホーンは街乗り用といわれることが多いですが、長距離ロングライドも全然いけます。ブレーキが引きやすくなるのでむしろ楽になったと感じるほどです。
また、組み合わせるシフターは色々試行錯誤しましたが、現在はラピッドファイヤーを取り付けています。

No.4 ステム
この自転車は今では珍しいノーマル(スレッド)ステム選択肢がほとんどないので定番の日東NTCを採用しています。長さは100㎜を使っています。
No.5 Rディレイラー
当初はフロント2段でしたが、旅を続ける中でフロントのアウター側のギヤをほとんど使用していないことに気づきました。荷物満載の状態では、ロードバイクのような高速巡行や、峠の下りでの高速走行もありません。
このため、ブレホーンハンドル化と同時にフロントシングル化したのですが、この場合リアの変速をよりワイドなギヤ比にする必要があります。このためMTB用のDEOREディレイラーを採用し、36Tのスプロケットを使えるようにしています。


No.6 クランク
選定理由は特にありませんが、たまたま手元に中古の105クランクがあったので取付けています。現在はフロントとシングル化のため、チェーンリングはTAのものを取り付けています。

No.7 チェーンリング
フロントシングル化のため、105からTAのシングル用チェーンリングに変更しています。歯数は38Tです。フロントディレイラーがないのでチェーン脱落防止の対策が必須です。

No.8 ブレーキ
今ではほとんど見なくなったカンチブレーキを使用しています。もともとはドロップハンドルでしたので、選択肢はカンチブレーキしかありませんでした。このカンチブレーキはシマノCX70というシクロクロス用のもので、ロードバイクのシューが使用できます。制動力もカンチブレーキとしては最強クラスで、ロード用のキャリパーブレーキ並みに効くと思います。雨の日と荷物満載時の峠以外は制動力に不満はありません。残念ながらディスクブレーキに押されて現在は絶版となってしまいました。ロードバイク用シューが使えない以外はほぼ同等性能のCX50というモデルは現在でも販売しています。



No.9 ブレーキレバー

DIXNAのヨークレバーというブレーキレバーを採用しています。このレバーはレバー自体の長さが十分にあり、ハンドルの先端から根本までどこを持っても手が届くようになっています。さらに、リターンスプリングが搭載されているのでブレーキタッチも良好ですし、剛性感も十分あります。以前はギドネットレバーも試したのですが、ハンドル先端を握ったときにレバーに手が届かないことや剛性感がなくグニャグニャしているという欠点があり、ヨークレバーに落ち着きました。ただギドネットレバーも街乗りでは悪くないので通勤用自転車に現在は装着しています。色々試行錯誤しましたが、現在はヨークレバーに落ち着いています。
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No.10 シフター
通勤用クロスバイクから取り外したラピッドファイヤがあったので取付けています。以前はハンドル先端にバーコンを付けていましたが、1週間の四国一周ツーリングで親指が腱鞘炎になったのでやめました。バーコンは手元変速ができて便利だったのですが、動きが硬すぎる(インデックス)、レバー可動範囲が180°と広い、アウターワイヤーが邪魔でハンドルが握り難いという3つの問題がありました。
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No.11 スプロケット
フロントシングル化に伴い、MTB用のワイドなギヤレシオのものを装着しています。(歯数11‐36T)


No.12 チェーン
シマノの9sチェーンです。8sに比べると耐久性は落ちますが、フロントシングルで8sはさすがに厳しいので止めました。本来はフロントシングルなら11sで運用したいところですが、ノンビリツーリングでは9sでも特に問題はありません(最高速度を犠牲にしたギヤ比で運用
)。


No.13 チェーンキャッチャー
フロントシングルはフロントディレイラーがないのでチェン落ち対策が必須です。とりあえず安価な樹脂製のガードを装着していますが今のところ問題なしです。ガードがあればフロントシングル専用のチェーンリングを付ける必要がありませんので選択肢が広がります


No.14 フロントハブ
フロントハブはハブダイナモを採用しています。理由としては長旅でモバイルバッテリーを充電するためです。シュミットのSON DELUXというドイツ製のもので、国内だと3万円を越えますが、海外通販なら格安で購入できます。このハブダイナモは非常に軽量(380g)・高耐久で走行時の抵抗も非常に小さく最強のハブダイナモだと思います。だたし、単品での販売になるので、手組で組む必要があります。私は手組未経験でしたが「飯倉清のホイール組の達人」を見ながらなんとか組むことができました。このDVDはホイール組だけで1時間近くの解説があり分かりやすいのでおススメです。
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ホイール組の達人 [DVD]
飯倉清
サイクルメンテナンス
2011-05-17


No.15 Fリム
手組では定番のMAVIC OPEN PROを採用しています。こちらも海外通販で格安で調達しました。軽量で乗り心地も良好で精度が高いので手組で組む際も簡単に組めます。一応推奨タイヤ幅が21C~28Cとなっていますが、32Cでも今のところ問題なしです(5000㎞走行)。リム幅と装着可能タイヤ幅の関係は、ETRTO(エトルト)という規格で定められており、リム幅の1.4~2.4倍のタイヤ幅が装着可能とあります。従ってOPEN PROのリム幅が15㎜ですので適合するタイヤ幅は21mm~36mmとなります。

No.16 リアハブ
リアハブは105グレードのFH-R7000を採用しています。リアホイールの老朽化に伴い、半年前に導入しました。当初はリアホイールも手組で製作しようと考えましたが、海外通販を見ると組みの状態で12000円と格安(bike24)で、バラから組むよりもお得でしたので、組のものを購入しました。ちなみに以前はMAVICのリムは海外通販で格安で購入できましたが、国内代理店の圧力なのか現在は海外通販からリム単品の購入ができなくなりました

No.17 Rリム
フロントと同じです。

No.18 サドル
定番のブルックスの革サドルB17 を採用しています。500g以上あり重いですが乗り心地は最高で、パッドなど履かなくても問題なしです。弱点は革なので雨に弱いことです。2019年の9日間の太平洋岸自転車道全線走破で雨に濡れてしまいボロボロになってしまいました。ということで試験的に同社のカンビウムというゴム製のサドルを導入しました。ゴムなので雨にぬれても問題なく、重量も100g程度軽くなりました。現在長旅に耐えられるかどうかテスト中ですが、乗り心地はやはり革サドルに軍配が上がります。







No.19 シートポスト
ごく普通のアルミ製のシートポストです。

No.20 マッドガード
「マッドガードは重くなるし、輪行しにくいし、空気抵抗増えるし」でそもそも必要なのか?と考えながら5年間運用してきましたが、「無くてもなんとかなるが1週間以上の長旅ではあったほうが良い」という結論に至りました。というのも、これまで1週間以上のツーリングを何回もしてきましたが、雨が降らなかったことは1度もありませんでした。必ず1日は雨に降られます。ひどいときには1週間のうち4日雨ということもありました。雨の中1日中走っていると泥が大量に巻き上げられて、とてつもなく自転車やバッグ・マット等が泥だらけになります。泥だらけになると荷物をホテルに持ち込むことが困難になるなど色々と問題が発生します。
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No.21 フロントライト
Busch & Müllerというメーカの Luxos U IQ2 179U-04LSR Front Light USB Chargerというドイツの会社のハブダイナモライトを採用しています。このライトは内部にリチウムポリマー電池を内蔵しており、発電した電気を電池に蓄え、さらにUSB出力する機能を備えています。スマホやモバイルバッテリの充電もこのライトがあればばっちりです。ハブダイナモでUSB給電するならこのライト一択といってもいいくらい便利なライトです(USB給電付きライトは私が調べた限りではこのライトしかない)。肝心の光量ですが文句なしに明るいです。こちらも海外通販(bike24)で格安購入しました。
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No.22 テールランプ
キャットアイの乾電池式です。

No.23 タイヤ
漕ぎだしの軽さや、耐パンク性などを考慮し、パナレーサーのグラベルキング32Cを採用しています。このタイヤは32Cで320gと軽量でありながら、名前の通りタフなタイヤで耐パンク性もあるので1週間程度のツーリングで非常に重宝しています。以前は28Cを採用していましたが、荷物満載の状態でガタガタの路肩を走ると安定性や衝撃吸収性に難があり、色々と気を遣うので32Cに変えました。35Cになると、安定感は増しますが、重さを感じるようになり、個人的には32Cが舗装路メインのツーリングでは最もベストかなと感じています。



長くなりましたが、以上が日本一周の自転車装備になります。