キャンプツーリングでの虫・獣害対策
キャンプツーリングで必ず付き物の虫と獣・・・
私もこれまで自転車日本一周(野宿主体)の中で散々悩まされてきました。避けては通れないこれらの問題や危険性について考えてみたいと思います。
まずは虫ですが、夏場は至る所で大量発生し旅人たちを悩ませます。対策としては以下が考えられます。
1.虫のいない秋から冬にかけて旅をする
2.北海道を主体に旅をする
まず対策1についてですが、冬に旅をすると防寒着等が必要になるので装備の量がかさみます。個人的には、冬のキャンプはかなりつらいので、それなりに覚悟が必要と思います。
次に対策2についてですが、これまでの経験上北海道は夏場であってもほとんど虫に遭遇することはありませんでした。特に道北や道東では夏場でも最低気温が10℃程度になることがあり、虫がほとんどいませんでした。従って虫が嫌なら北海道がお勧めです。
獣害対策についてですが、獣の場合は虫と違い冬に死滅するわけではないので対策が困難です。特に猫やカラスは日本全国に生息しており、避けて通ることはできません。追い払えるような道具を所持するほかありません。
遭遇する虫・獣についての一覧を下記に記載しました。それぞれ遭遇確率や危険性等の項目をA~Eでランク分けします。
1.虫類
①蚊
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :C
騒音 :C
夏場になると日本全国に大量発生する厄介者。遭遇率が高く昼夜問わず活動し人間を刺しまくる。危険性は少ないが、深夜に刺されるとかゆくて眠れず睡眠不足に陥ることも。強力な虫よけスプレーである程度対処できる。
②ゴキブリ
遭遇率 :A
生息域 :B(北海道以外(都市部除く))
活動期間:A(全季節)
危険性 :E
騒音 :E
主に道の駅のような人間の生活環境と密接する場所で遭遇しやすい。日本全国に生息し、季節問わず活動する。見た目の気持ち悪さから多くの人に嫌われる厄介者だが、危険性は無いので過剰に反応する必要はない。
③セミ
遭遇率 :B
生息域 :A
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :A
夏になると日本全国に出現する。直接的な危険性は無いが、早朝から尋常でない騒音をまき散らし、多くの旅人の睡眠時間を奪う。

④カナブン
遭遇率 :B
生息域 :C(北海道以外)
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :D
夏場の街灯近くに大量発生。近くに森林がある場合高確率で出現するため、キャンプ場では要注意。危険性は無いが、とびまわるため羽音による騒音が気になる。
⑤カブトムシ・クワガタ
遭遇率 :D
生息域 :C(北海道以外)
活動期間:E(夏)
危険性 :E
騒音 :C
カナブン同様、夏場の街灯近くに発生。滅多に遭遇しない。羽音が非常にうるさいため近くを飛んでいると睡眠不足に陥る。メスは一瞬ゴキブリに見えてしまうため心臓の弱い方は注意が必要。


⑥スズメバチ
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :A
騒音 :C
日本全国に生息する危険なスナイパー。遭遇確率は高くはないが、非常に攻撃的で刺されると命を落とす場合もあり非常に危険。冬場は女王バチ以外は死滅する。
⑦バッタ類
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :C
日本全国に生息し、夏場に大量発生する。1日中鳴きわめくため睡眠不足に陥る。
⑧クモ
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年)
危険性 :D
騒音 :E
あちこちにクモの巣を張りめぐらす厄介者。危険性は無いが、クモの巣に引っかかると髪の毛がベタベタになりテンションが下がる。
⑨ムカデ
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :B
騒音 :E
遭遇率は高くはないが、刺されると酷い腫れになるので注意が必要。特に地べたにマットを敷いて寝るような野宿では刺される確率がグッと上がる。
⑩蛾
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :E
騒音 :E
危険性や騒音など直接的な実害はない。見た目の気持ち悪さから、旅人のテンションを下げる厄介者。ゴキブリの下位互換的存在。
2.爬虫類・両生類
①カエル
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :E
騒音 :A
夕方から明け方までひたすら鳴き続ける厄介者。セミと同レベルの騒音を発するが、こいつは夜行性なのでセミよりもたちが悪い。田園近くの野宿では耳栓必須。
②ヘビ
遭遇率 :C
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :A
騒音 :E
猛毒を持ち場合によっては旅人を死に至らしめる危険な存在。臆病な性格なのでこちらから襲わない限りは攻撃してくる可能性は低い。夜行性なので夜間の行動を控えれば怖い存在ではない。
3.哺乳類・鳥類
①猫
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :D
騒音 :B
日本全国に生息し、食糧のにおいを嗅ぎつけ食い荒らす厄介者。短気な性格ゆえか頻繁に喧嘩をし、けたたましい鳴き声を発する。まれに、旅人に媚びて食料を奪い取る賢さを兼ね備えた個体も存在するので注意が必要。



②犬
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :C
2、30年前は日本全国そこかしこに野犬がいたが最近ではグッと減少したため脅威は少ない。優れた嗅覚から旅人の食糧を食い漁る。大型犬の場合は襲われると大けがしかねないので注意が必要。
③サル
遭遇率 :C
生息域 :C(本州のみ)
活動期間:A(1年中)
危険性 :C
騒音 :D
山間部では高確率で遭遇する。群れを成し集団で襲い掛かる。知能が高く姑息な手段で食料を盗んでいく。噛みつかれるとただでは済まない。


④イノシシ
遭遇率 :C
生息域 :B(北海道以外)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :D
全国的に絶賛増殖中。雑食のためどんなものでも食い漁る。鋭い牙で襲い掛かり、旅人に致命傷を与える。里山では頻繁に出現するため注意が必要。幼少期はかわいらしい姿で人々を虜にするが、成長すると醜い姿へと一変し立派な害獣となる。

⑤熊
遭遇率 :E
生息域 :D(九州四国以外)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :A
騒音 :D
遭遇する確率は限りなく低いが、いったん遭遇してしまうと最後そのままあの世行となる。近年は新世代クマと呼ばれる人を恐れない個体が増加しており鈴で対策するという古典的な手法が通じなくなっている。クマの危険性はこちらから
⑥タヌキ
遭遇率 :D
生息域 :B(ほぼ全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :E(生存時)
騒音 :E
まぬけな性格からか頻繁に車にはねられ、道端で危険な障害物として旅人に立ちふさがる。峠の下りなどでは非常に危険で、死体を避けようとして大怪我をした旅人は少なくない。
⑦カラス
遭遇率 :A
生息域 :A(全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :B
非常に知能が高く、嗅覚だけでなく視覚等も駆使して食料を食い漁る。買い物袋に食料を入れて密閉していてもカラス相手では無意味である。機動性が高く都市部から山間部までどこにでも現れる厄介な存在。無理に追い払おうとすると襲われるので注意が必要。害獣の中でトップを争う厄介者。
⑧トンビ
遭遇率 :D
生息域 :A(全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :C
騒音 :C
はるか遠くから旅人の食糧を見張り、一瞬で狙い撃ちするスナイパーのような存在。たとえ手に持った食糧であっても、一瞬で奪い取られるのでどうすることもできない。
キャンプツーリングで必ず付き物の虫と獣・・・
私もこれまで自転車日本一周(野宿主体)の中で散々悩まされてきました。避けては通れないこれらの問題や危険性について考えてみたいと思います。
まずは虫ですが、夏場は至る所で大量発生し旅人たちを悩ませます。対策としては以下が考えられます。
1.虫のいない秋から冬にかけて旅をする
2.北海道を主体に旅をする
まず対策1についてですが、冬に旅をすると防寒着等が必要になるので装備の量がかさみます。個人的には、冬のキャンプはかなりつらいので、それなりに覚悟が必要と思います。
次に対策2についてですが、これまでの経験上北海道は夏場であってもほとんど虫に遭遇することはありませんでした。特に道北や道東では夏場でも最低気温が10℃程度になることがあり、虫がほとんどいませんでした。従って虫が嫌なら北海道がお勧めです。
獣害対策についてですが、獣の場合は虫と違い冬に死滅するわけではないので対策が困難です。特に猫やカラスは日本全国に生息しており、避けて通ることはできません。追い払えるような道具を所持するほかありません。
遭遇する虫・獣についての一覧を下記に記載しました。それぞれ遭遇確率や危険性等の項目をA~Eでランク分けします。
1.虫類
①蚊
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :C
騒音 :C
夏場になると日本全国に大量発生する厄介者。遭遇率が高く昼夜問わず活動し人間を刺しまくる。危険性は少ないが、深夜に刺されるとかゆくて眠れず睡眠不足に陥ることも。強力な虫よけスプレーである程度対処できる。
②ゴキブリ
遭遇率 :A
生息域 :B(北海道以外(都市部除く))
活動期間:A(全季節)
危険性 :E
騒音 :E
主に道の駅のような人間の生活環境と密接する場所で遭遇しやすい。日本全国に生息し、季節問わず活動する。見た目の気持ち悪さから多くの人に嫌われる厄介者だが、危険性は無いので過剰に反応する必要はない。
③セミ
遭遇率 :B
生息域 :A
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :A
夏になると日本全国に出現する。直接的な危険性は無いが、早朝から尋常でない騒音をまき散らし、多くの旅人の睡眠時間を奪う。

④カナブン
遭遇率 :B
生息域 :C(北海道以外)
活動期間:D(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :D
夏場の街灯近くに大量発生。近くに森林がある場合高確率で出現するため、キャンプ場では要注意。危険性は無いが、とびまわるため羽音による騒音が気になる。
⑤カブトムシ・クワガタ
遭遇率 :D
生息域 :C(北海道以外)
活動期間:E(夏)
危険性 :E
騒音 :C
カナブン同様、夏場の街灯近くに発生。滅多に遭遇しない。羽音が非常にうるさいため近くを飛んでいると睡眠不足に陥る。メスは一瞬ゴキブリに見えてしまうため心臓の弱い方は注意が必要。


⑥スズメバチ
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :A
騒音 :C
日本全国に生息する危険なスナイパー。遭遇確率は高くはないが、非常に攻撃的で刺されると命を落とす場合もあり非常に危険。冬場は女王バチ以外は死滅する。
⑦バッタ類
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(夏~秋)
危険性 :E
騒音 :C
日本全国に生息し、夏場に大量発生する。1日中鳴きわめくため睡眠不足に陥る。
⑧クモ
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年)
危険性 :D
騒音 :E
あちこちにクモの巣を張りめぐらす厄介者。危険性は無いが、クモの巣に引っかかると髪の毛がベタベタになりテンションが下がる。
⑨ムカデ
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :B
騒音 :E
遭遇率は高くはないが、刺されると酷い腫れになるので注意が必要。特に地べたにマットを敷いて寝るような野宿では刺される確率がグッと上がる。
⑩蛾
遭遇率 :A
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :E
騒音 :E
危険性や騒音など直接的な実害はない。見た目の気持ち悪さから、旅人のテンションを下げる厄介者。ゴキブリの下位互換的存在。
2.爬虫類・両生類
①カエル
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :E
騒音 :A
夕方から明け方までひたすら鳴き続ける厄介者。セミと同レベルの騒音を発するが、こいつは夜行性なのでセミよりもたちが悪い。田園近くの野宿では耳栓必須。
②ヘビ
遭遇率 :C
生息域 :A(日本全国)
活動期間:C(春~秋)
危険性 :A
騒音 :E
猛毒を持ち場合によっては旅人を死に至らしめる危険な存在。臆病な性格なのでこちらから襲わない限りは攻撃してくる可能性は低い。夜行性なので夜間の行動を控えれば怖い存在ではない。
3.哺乳類・鳥類
①猫
遭遇率 :B
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :D
騒音 :B
日本全国に生息し、食糧のにおいを嗅ぎつけ食い荒らす厄介者。短気な性格ゆえか頻繁に喧嘩をし、けたたましい鳴き声を発する。まれに、旅人に媚びて食料を奪い取る賢さを兼ね備えた個体も存在するので注意が必要。



②犬
遭遇率 :D
生息域 :A(日本全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :C
2、30年前は日本全国そこかしこに野犬がいたが最近ではグッと減少したため脅威は少ない。優れた嗅覚から旅人の食糧を食い漁る。大型犬の場合は襲われると大けがしかねないので注意が必要。
③サル
遭遇率 :C
生息域 :C(本州のみ)
活動期間:A(1年中)
危険性 :C
騒音 :D
山間部では高確率で遭遇する。群れを成し集団で襲い掛かる。知能が高く姑息な手段で食料を盗んでいく。噛みつかれるとただでは済まない。


④イノシシ
遭遇率 :C
生息域 :B(北海道以外)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :D
全国的に絶賛増殖中。雑食のためどんなものでも食い漁る。鋭い牙で襲い掛かり、旅人に致命傷を与える。里山では頻繁に出現するため注意が必要。幼少期はかわいらしい姿で人々を虜にするが、成長すると醜い姿へと一変し立派な害獣となる。

⑤熊
遭遇率 :E
生息域 :D(九州四国以外)
活動期間:C(春から秋)
危険性 :A
騒音 :D
遭遇する確率は限りなく低いが、いったん遭遇してしまうと最後そのままあの世行となる。近年は新世代クマと呼ばれる人を恐れない個体が増加しており鈴で対策するという古典的な手法が通じなくなっている。クマの危険性はこちらから
⑥タヌキ
遭遇率 :D
生息域 :B(ほぼ全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :E(生存時)
騒音 :E
まぬけな性格からか頻繁に車にはねられ、道端で危険な障害物として旅人に立ちふさがる。峠の下りなどでは非常に危険で、死体を避けようとして大怪我をした旅人は少なくない。
⑦カラス
遭遇率 :A
生息域 :A(全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :B
騒音 :B
非常に知能が高く、嗅覚だけでなく視覚等も駆使して食料を食い漁る。買い物袋に食料を入れて密閉していてもカラス相手では無意味である。機動性が高く都市部から山間部までどこにでも現れる厄介な存在。無理に追い払おうとすると襲われるので注意が必要。害獣の中でトップを争う厄介者。
⑧トンビ
遭遇率 :D
生息域 :A(全国)
活動期間:A(1年中)
危険性 :C
騒音 :C
はるか遠くから旅人の食糧を見張り、一瞬で狙い撃ちするスナイパーのような存在。たとえ手に持った食糧であっても、一瞬で奪い取られるのでどうすることもできない。
コメント
コメント一覧 (2)
周囲に威圧感を与えない貴殿の姿勢には共感いたしますが、対ケモノのことを考えるとある程度の威圧感の醸し出しは必要かと思います。獣の類いは自分より強そうかどうかで判断します。そこは人間も同じかと。私がよく行く当たりにはサル、カモシカ、クマ等出ますので、こいつやばそうと感じさせる出で立ちを心がけております。
それと、蚊除けには腰にぶら下げての蚊取り線香が最強ですね。
自転車旅良いですよね。
耐ケモノについてあまり考えてませんでした。
確かにケモノに対しては威圧感が重要ですね。
最近はクマが多いので対策を考えようと思います。
秋田はクマが多いと聞きますのでどうかお気をつけて。
良い旅を。