ロングライドとフラットハンドルの相性確認
これまでこのブログで紹介してきた私のランドナールック車。
ついに禁断のフラットハンドルに換装してしまいました・・・これでいよいよクロスバイクの仲間入りです。
完成当初はドロップハンドルでしたが、3年後にブルホーンハンドルに、そして今回3年が経過したので思い切ってフラットハンドル化に踏み切りました。
1.変更の経緯
これまで日本一周などの長期ツーリングを行ってきましたが、速度域の低いツーリングでは必ずしもドロップハンドルは必須ではないということが分かりましたのでよりアップライドかつ、ブレーキをかけやすいブルホーンハンドルに変更しました。
ブルホーン化によりブレーキングは格段にしやすくなりました。一方で、変速操作は犠牲になってしまいました。現状、ブルホーンに最適化されたシフターが存在しないので、これはどうすることもできない問題です。
とは言いつつも私のようなノンビリツーリングでは頻繁に変速するわけでもないので、特別不便に感じていたというわけではありません。概ね満足できる操作性でした。
がしかし、変更から約3年が経過し、そろそろ別のハンドルも試してみたくなり、今回の変更に踏み切りました。(いろいろなハンドルを試せるのも自転車の醍醐味ですから)
正直なところ、今の仕様に飽きたからほかのを試したくなったというのが理由だったりします。
2.なぜフラットハンドルなのか?
私の使用方法は主に長期ツーリングを主体とした観光メインのゆるポタですので、せいぜい速度域は20㎞/h代で前傾姿勢は必要としません。また、荷物積載やオフロード走行もあります。従って安定性重視で検討しました。
ハンドル選びで重視した項目
・ブレーキングがしやすい
・荷物搭載時でも安定したハンドリング
・アップライドなポジション
・オフロード走行での安定性
・手元変速が可能
・フロントバッグが無理なく搭載可能
・長時間の走行でも疲労が少ない
・低価格で改造できる
正直上記をすべて満たすハンドルは見つかりませんでした。どのハンドルも少なからず1個は欠点がありました。正直かなり迷いましたが、色々なサイトやブログ、youtubeなどから情報を仕入れたりして最終的にフラットハンドルにすることにしました。
特に今回決め手となったのが、海外ではバタフライハンドルやフラットハンドルが長期ツーリングで主流となっていることです。正直これは意外でした。国内ではドロップハンドル一択となっているのとは対照的です。
ツーリングバイクの作り方(英語)
一例として世界一周自転車に定評のあるKOGAのツーリングバイクのラインナップを見るとすべてフラットハンドルでした。KOGAツーリングバイクラインナップ
それにしても海外ではツーリングバイクも最新技術をどんどん取り入れて進化しているようです。ディスクブレーキはもはや当たり前のように採用されています。日本のランドナーとは大きな違いがあります。
とりあえずフラットハンドルがロングライドに適しているのか今後確認していきたいと思います。
なお、フラットハンドル以外もセミドロップハンドルやバタフライハンドルなども検討しましたので、この辺りも今後紹介できればと思います。
3.フラットハンドルの現状
私は元々通勤用のクロスバイクがフラットハンドルでしたのでなじみはありましたが、最近ではフラットハンドルでもロングライドが行えるように様々なオプションが登場しているようです。技術の進歩はツーリングの快適性向上にも一役買っているようです。このあたりも今回フラットハンドル化してみた理由の一つです。
例えばフラットハンドルの最大の欠点であるポジションの少なさを改善するためのバーエンドバー。このパーツは従来ハンドルの一番端に取付けるのが一般的でしたが、最近ではハンドルの中央に取り付ける方法が一般化しているようです。今では専用部品も登場しており今後さらなる改善が期待できます。
中央に装着する優位性がイマイチぴんとこないですが、この辺りも今後のテストで評価していきたいと思います。(実はこういうテストが一番楽しみだったりします・・)
こんな感じの最新の人間工学?を駆使したパーツも登場しているようです。値段が高いので手が出せませんが・・
疲労軽減の最新パーツ
フラットハンドル最大のデメリットであるポジションの少なさと手首の負担について、最新技術を投入して解決できるか今後検証していきたいと思います。
フラットハンドルのメリット
・ブレーキングがしやすい
・荷物搭載時でも安定したハンドリング
・アップライドなポジション
・オフロード走行の安定性
・手元変速可能
・フロントバッグが無理なく搭載可能
・低価格で改造できる
フラットハンドルのデメリット
・握れるポジションが少ない
・手首の負担が大きい
・前傾姿勢を取れない
・スポーツ車っぽく見られない
4.改造内容紹介
ここからは今回の改造内容について簡単に紹介します。
まずハンドルはこれに変更しました。AMAZONの安もんハンドルです。とりあえずテストなので大金はかけられません。完全にフラットではなく、若干持ち手部分が傾斜しています(10°くらい)。手首の負担軽減を狙ってこの形状にしてみました。
さらにハンドルに合わせてステム長さを変更しました。従来90㎜だったステムを120㎜に延長しました。フラットハンドル化とステム延長は一般的にセットで行われます。短いままですとポジションが手前になりすぎてしまいます。私の自転車は今では時代遅れのスレッドステムですので選択肢はほとんどありません。
ここでトラブルが・・
なんと長すぎてステムの位置が下げられない!仕方が無いのでリューターで無理やりカットして取り付けました。安全性に疑問が残ります。
それにしてもステムの重いこと重いこと。凄い肉厚です。おそらく、この外径の細さで強度を確保しようとするとこの肉厚にせざるを得ないのでしょう。やはり現在の主流のアヘッドステムは軽量高剛性の観点で理にかなっていると言えます。
ブレーキレバーは何故かシマノ製は軒並み欠品でしたのでダイヤコンペのブレーキレバーです。カンチブレーキ用のフラットハンドルブレーキレバーは選択肢が少ないので注意が必要です。
ちなみに、当初は通勤用自転車に付いているギドネットレバーも検討しましたが、現代のブレーキレバーと比べるとあまりにも剛性が低く頼りない感じの作りで、雨の中の荷物を満載した状態の峠の下りのようなハードな使用に耐えられそうにないと感じ採用を断念しました。
このレバーはバーエンドを握った状態でもブレーキレバーを引けるのでとても便利なのですが・・
今後現代的なギドネットレバーの登場を期待したいです。
グリップは手の疲労軽減を狙ってエルゴノミックな形状にしました。平たいタイプのグリップです。このタイプは既に10年以上前からあるものですので、特別新しい技術というわけではありません。
とりあえずこちらもAmazonの安もんをチョイス。
そしてバーエンドバーはハンドル中央に搭載することも考えて小ぶりなものにしました。
シフターは今までついていたものをそのまま流用しました。オーソドックスなシマノのラピッドファイヤーです。
完成状態はこんな感じ。まずはこの構成で走行性能確認試験を行い、さらなる改良を加えていきたいと思います。特に内側のバーエンドバーの効果がどの程度のものなのか気になるところです。
とりあえず握ってみた感じ、ネットでの評判通り外側のバーエンドバーよりもブレーキレバーを握りやすいということは実感できました(なかなか文章だと表現しにくいですが・・)。取付角度など色々と調整が必要な個所がありますので、この辺りは実際に走り込んで確認するしかありません。
それにしても、今回の改造で完全にクロスバイクになってしまいました。一応これまではランドナールック車を自称しておりましたが、もはやランドナーではなくなりました。一体何のタイプに属する自転車なのか自分でも良く分かりません。
まあ、改造前の時点で既にフロントシングルや巨大リアスプロケット、真っ黒なMTB用リアディレイラー、ホローテックⅡクランクなどランドナー愛好家の方々からダメだしされそうな邪道なパーツ構成でしたので今更感かもしれませんが・・。
というか厳密にはタイヤサイズが700Cなのでスポルティーフだろとも言われてしまいそうです。この辺りの定義が私には良く分かりませんので、何とも言えないところです。
いずれにしても、これ以上ランドナーを名乗ると愛好家の方々に怒られそうなので、これからは旅専用クロスバイク(仮称)とでも名乗ることとします。
最後に、今回のフラットハンドル化は「街乗りしかしない」とか「平地しか走らない」とか「ツーリング用に別の自転車を買う」といった後ろ向きな理由ではなく、あくまでも長距離ツーリングや山登りなどハードな使用を前提として、さらなる操作性の改善を求めた結果の改造です。
実際に乗ってみて、はたしてフラットハンドルが私の使用用途に合うのかじっくりと検証していきたいと思います。
これまでこのブログで紹介してきた私のランドナールック車。
ついに禁断のフラットハンドルに換装してしまいました・・・これでいよいよクロスバイクの仲間入りです。
完成当初はドロップハンドルでしたが、3年後にブルホーンハンドルに、そして今回3年が経過したので思い切ってフラットハンドル化に踏み切りました。
1.変更の経緯
これまで日本一周などの長期ツーリングを行ってきましたが、速度域の低いツーリングでは必ずしもドロップハンドルは必須ではないということが分かりましたのでよりアップライドかつ、ブレーキをかけやすいブルホーンハンドルに変更しました。
ブルホーン化によりブレーキングは格段にしやすくなりました。一方で、変速操作は犠牲になってしまいました。現状、ブルホーンに最適化されたシフターが存在しないので、これはどうすることもできない問題です。
とは言いつつも私のようなノンビリツーリングでは頻繁に変速するわけでもないので、特別不便に感じていたというわけではありません。概ね満足できる操作性でした。
がしかし、変更から約3年が経過し、そろそろ別のハンドルも試してみたくなり、今回の変更に踏み切りました。(いろいろなハンドルを試せるのも自転車の醍醐味ですから)
正直なところ、今の仕様に飽きたからほかのを試したくなったというのが理由だったりします。
2.なぜフラットハンドルなのか?
私の使用方法は主に長期ツーリングを主体とした観光メインのゆるポタですので、せいぜい速度域は20㎞/h代で前傾姿勢は必要としません。また、荷物積載やオフロード走行もあります。従って安定性重視で検討しました。
ハンドル選びで重視した項目
・ブレーキングがしやすい
・荷物搭載時でも安定したハンドリング
・アップライドなポジション
・オフロード走行での安定性
・手元変速が可能
・フロントバッグが無理なく搭載可能
・長時間の走行でも疲労が少ない
・低価格で改造できる
正直上記をすべて満たすハンドルは見つかりませんでした。どのハンドルも少なからず1個は欠点がありました。正直かなり迷いましたが、色々なサイトやブログ、youtubeなどから情報を仕入れたりして最終的にフラットハンドルにすることにしました。
特に今回決め手となったのが、海外ではバタフライハンドルやフラットハンドルが長期ツーリングで主流となっていることです。正直これは意外でした。国内ではドロップハンドル一択となっているのとは対照的です。
ツーリングバイクの作り方(英語)
一例として世界一周自転車に定評のあるKOGAのツーリングバイクのラインナップを見るとすべてフラットハンドルでした。KOGAツーリングバイクラインナップ
それにしても海外ではツーリングバイクも最新技術をどんどん取り入れて進化しているようです。ディスクブレーキはもはや当たり前のように採用されています。日本のランドナーとは大きな違いがあります。
とりあえずフラットハンドルがロングライドに適しているのか今後確認していきたいと思います。
なお、フラットハンドル以外もセミドロップハンドルやバタフライハンドルなども検討しましたので、この辺りも今後紹介できればと思います。
3.フラットハンドルの現状
私は元々通勤用のクロスバイクがフラットハンドルでしたのでなじみはありましたが、最近ではフラットハンドルでもロングライドが行えるように様々なオプションが登場しているようです。技術の進歩はツーリングの快適性向上にも一役買っているようです。このあたりも今回フラットハンドル化してみた理由の一つです。
例えばフラットハンドルの最大の欠点であるポジションの少なさを改善するためのバーエンドバー。このパーツは従来ハンドルの一番端に取付けるのが一般的でしたが、最近ではハンドルの中央に取り付ける方法が一般化しているようです。今では専用部品も登場しており今後さらなる改善が期待できます。
中央に装着する優位性がイマイチぴんとこないですが、この辺りも今後のテストで評価していきたいと思います。(実はこういうテストが一番楽しみだったりします・・)
こんな感じの最新の人間工学?を駆使したパーツも登場しているようです。値段が高いので手が出せませんが・・
疲労軽減の最新パーツ
フラットハンドル最大のデメリットであるポジションの少なさと手首の負担について、最新技術を投入して解決できるか今後検証していきたいと思います。
フラットハンドルのメリット
・ブレーキングがしやすい
・荷物搭載時でも安定したハンドリング
・アップライドなポジション
・オフロード走行の安定性
・手元変速可能
・フロントバッグが無理なく搭載可能
・低価格で改造できる
フラットハンドルのデメリット
・握れるポジションが少ない
・手首の負担が大きい
・前傾姿勢を取れない
・スポーツ車っぽく見られない
4.改造内容紹介
ここからは今回の改造内容について簡単に紹介します。
まずハンドルはこれに変更しました。AMAZONの安もんハンドルです。とりあえずテストなので大金はかけられません。完全にフラットではなく、若干持ち手部分が傾斜しています(10°くらい)。手首の負担軽減を狙ってこの形状にしてみました。
さらにハンドルに合わせてステム長さを変更しました。従来90㎜だったステムを120㎜に延長しました。フラットハンドル化とステム延長は一般的にセットで行われます。短いままですとポジションが手前になりすぎてしまいます。私の自転車は今では時代遅れのスレッドステムですので選択肢はほとんどありません。
ここでトラブルが・・
なんと長すぎてステムの位置が下げられない!仕方が無いのでリューターで無理やりカットして取り付けました。安全性に疑問が残ります。
それにしてもステムの重いこと重いこと。凄い肉厚です。おそらく、この外径の細さで強度を確保しようとするとこの肉厚にせざるを得ないのでしょう。やはり現在の主流のアヘッドステムは軽量高剛性の観点で理にかなっていると言えます。
ブレーキレバーは何故かシマノ製は軒並み欠品でしたのでダイヤコンペのブレーキレバーです。カンチブレーキ用のフラットハンドルブレーキレバーは選択肢が少ないので注意が必要です。
ちなみに、当初は通勤用自転車に付いているギドネットレバーも検討しましたが、現代のブレーキレバーと比べるとあまりにも剛性が低く頼りない感じの作りで、雨の中の荷物を満載した状態の峠の下りのようなハードな使用に耐えられそうにないと感じ採用を断念しました。
このレバーはバーエンドを握った状態でもブレーキレバーを引けるのでとても便利なのですが・・
今後現代的なギドネットレバーの登場を期待したいです。
グリップは手の疲労軽減を狙ってエルゴノミックな形状にしました。平たいタイプのグリップです。このタイプは既に10年以上前からあるものですので、特別新しい技術というわけではありません。
とりあえずこちらもAmazonの安もんをチョイス。
そしてバーエンドバーはハンドル中央に搭載することも考えて小ぶりなものにしました。
シフターは今までついていたものをそのまま流用しました。オーソドックスなシマノのラピッドファイヤーです。
完成状態はこんな感じ。まずはこの構成で走行性能確認試験を行い、さらなる改良を加えていきたいと思います。特に内側のバーエンドバーの効果がどの程度のものなのか気になるところです。
とりあえず握ってみた感じ、ネットでの評判通り外側のバーエンドバーよりもブレーキレバーを握りやすいということは実感できました(なかなか文章だと表現しにくいですが・・)。取付角度など色々と調整が必要な個所がありますので、この辺りは実際に走り込んで確認するしかありません。
それにしても、今回の改造で完全にクロスバイクになってしまいました。一応これまではランドナールック車を自称しておりましたが、もはやランドナーではなくなりました。一体何のタイプに属する自転車なのか自分でも良く分かりません。
まあ、改造前の時点で既にフロントシングルや巨大リアスプロケット、真っ黒なMTB用リアディレイラー、ホローテックⅡクランクなどランドナー愛好家の方々からダメだしされそうな邪道なパーツ構成でしたので今更感かもしれませんが・・。
というか厳密にはタイヤサイズが700Cなのでスポルティーフだろとも言われてしまいそうです。この辺りの定義が私には良く分かりませんので、何とも言えないところです。
いずれにしても、これ以上ランドナーを名乗ると愛好家の方々に怒られそうなので、これからは旅専用クロスバイク(仮称)とでも名乗ることとします。
最後に、今回のフラットハンドル化は「街乗りしかしない」とか「平地しか走らない」とか「ツーリング用に別の自転車を買う」といった後ろ向きな理由ではなく、あくまでも長距離ツーリングや山登りなどハードな使用を前提として、さらなる操作性の改善を求めた結果の改造です。
実際に乗ってみて、はたしてフラットハンドルが私の使用用途に合うのかじっくりと検証していきたいと思います。
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