フラットハンドル走行性能確認試験

フラットハンドルに交換したので早速走行性能確認試験試験を行いました。
とりあえず、30㎞程走行してみました。(コロナ禍なので遠出はできず近場を走行)

この程度の距離であれば手首の痛みは感じることなく快適に走行できるということが分かりました。

今回の確認事項
1.グリップの形状
2.バーエンドバーの位置
3.オフロードの走行安定性
4.向かい風での走行


1.グリップ形状
グリップ形状は昔からある丸断面タイプと握り部が平たくなっているタイプの2種類を試しました。
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結果としては平たいタイプの方が圧倒的に快適でした。手のひらとグリップの接触面が広いので、グリップに手が食い込むことが無いですし、平たい部分がしなって衝撃を吸収してくれます。

また、握った感じも変に手首を曲げることなく自然な感じで握ることができました。持ち方も色々できていい感じです。この辺りは表現が難しいのですが、グリップは断然平たいタイプが良いと感じました。

ポイントとしては握るというより、平たい部分に軽く手を乗せるような感じで乗ると長距離でも疲れにくいです。



2.バーエンドバーの位置
続いて、バーエンドバーの位置です。ハンドルの外側に付けるか、内側に付けるかを検討しました。
(下の写真は内側に着けた際の写真です)
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こちらは先ほどのグリップ形状と違いどちらが良いのかなかなか選び難い結果となりました。どちらも一長一短あり、どちらの方が良いという結論が出ませんでした。たぶん人によって好みが分かれそうです。

まず外側に付けた場合ですが、こちらはハンドルの一番外側に着けるので必然的にバーエンドを握った際に手が開いた状態になります。

これは一長一短あり、例えばダンシングやオフロード走行の際などは非常に安定感があって良いと感じました。

一方で高速巡行の際は手が開きすぎて力が入りにくいとか、空気抵抗が大きいなと感じました。

解決策としてはハンドル幅を狭くするのが良いのかもしれません。(しかし狭くすると上記のメリットが無くなってしまう・・)

また、とっさの際にブレーキレバーを握らなければならない時に、ワンテンポ遅れてしまうのも気になりました。これはブルホーンハンドル(ブレーキレバーをフラット部に付けた場合)にも言えることです。

これはバーエンドの外側を握っているので、ブレーキレバーを握るためにいったん手を上に持ち上げてからブレーキレバーを握る必要があるためです。(表現が難しくて伝わりにくいですが。。)

それに対して内側に設置した場合ですと、手を持ち上げることなく、手を外側にスライドさせるだけでブレーキレバーを握ることができます。

しかし内側だと必然的にバーの間隔が狭くなるので、バーを握った状態でのダンシングはやりにくいです。

どちらも一長一短ありそうなので、今後も引き続き検討していきたいと思います。

まあ、外側と内側の両方に付ければ解決なんですけどね・・

ただそうすると見た目がかっこ悪い。黒いバーエンドバーにするとか、グリップと同色で一体型のものにするとかデザイン面の工夫が必要になりそうです。





高速巡行:内側
オフロード:外側
ダンシング:外側
ブレーキング:内側

ちなみに街乗りしかしないのであれば、バーエンドバーは必要ないと思います。あくまでもこのバーはフラットハンドル最大の弱点であるポジションの少なさ(≒疲労)を補うためのものなので。

3.オフロードでの走行安定性
これはフラットハンドルが最も優れていると感じました。コントロール性が高いですし、ブレーキングしやすいので、ストレスなく走行できます。オフロードをメインで走行するならフラットハンドル一択だと思います。
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特に荒れたダートの下り坂は本当に楽です。これはもうドロップハンドルに戻れないと感じるレベルです。やはりブレーキのかけやすさは荒れた下り道では正義です。

上ハンだとブレーキがかけにくいドロップハンドルに勝ち目はありません。(まあ下ハン握ればいいだろと言われそうですが・・)

そう考えると、今流行りのグラベルロードがなぜオフロード走行するのにドロップハンドルなのか良く分からなくなってしまいました。

ドロップハンドルのほうが、高価なSTIを売れるのでメーカにとっては美味しいと思われますが。


4.向かい風
残念ながら向かい風はドロップハンドルの下ハン時には勝ち目はありません。深い前傾姿勢をとれるドロップハンドルは前方投影面積を極限まで減らせますので、フラットハンドルはどう頑張っても勝ち目がありません。

しかし上ハン時との比較であれば互角の戦いです。フラットハンドルでもバーエンドバーを持てば同等の空気抵抗に抑えることはできます。

実際向かい風を体感しやすい河川敷を走行しましたが、バーエンドバーを握って態勢を低くすれば、特に問題ありませんでした。
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まとめ
今回の走行性能確認試験は走行距離が30㎞と少なかったですが、フラットハンドルでも十分ツーリングに使えそうということが分かりました。

必ずしもドロップハンドルがツーリングに必須というわけではなさそうです。

速く走るためにドロップハンドルが有効であることは間違いないですが、快適とか疲れにくいとか安全といった観点で見るとドロップハンドルが優位とは言えなくなります。

むしろ、速度域が20㎞/h~30㎞/h(ダート走行もあり)くらいであればフラットハンドルが最も有利ではないかと感じました。

既にロードバイクでバリバリ走り込んで体も出来上がっている人が、長期ツーリングのためにあえてフラットハンドルにする意味はないと思いますが。(前傾姿勢でも快適に走行し続けられるので)

このあたりは海外のツーリングバイクのURLなどもヒントになりそうです。
海外のツーリングバイク

フラットハンドルはハンドル角度・幅やバーエンドバーの位置・角度、ブレーキレバーの角度など色々と自由度が多く、これがベストというセッティングがなさそうなので、この辺りは走り込んで調整していくしかありません。

そういう意味で最もシンプルな構造ではありますが、奥が深いハンドルとも言えます。

引き続き長距離走行など検証を進めていきたいと思います。